西洋医学では科学的見地に基づいて検査をし、その数値や異常な細胞や組織の有無などで診断が決まります。一方東洋医学はそんな器質的異常がなくても機能の異常を「病」として相対的、個別的に捉えるものの見方をします。

これには一長一短があって、例えば梅毒や結核の治療は西洋医学の方が得意です。実際、結核菌に効く抗生物質が出来るまで日本では結核が高い死亡率を誇りました。ガンも昭和の時代には死の病として恐れられていましたが、現在は手術や薬物、放射線もかなり治療法の開発が進んできて入院せずに治療を行っている方もいらっしゃいます。

それでもなお、漢方や鍼灸のほうが得意な病状・疾患もありますし漢方や鍼灸は西洋医学の補助療法としても取り入れられています。

特に、検査結果は正常範囲だけど苦痛がある病状は手術などの治療法が開発されていないものも多く、漢方や鍼灸の有用性が見なおされてきている分野です。
当薬局・鍼灸治療室では、病院にかかっても異常が見つからない、あるいは原因は分かったけれども例えば手術をするほどは酷くないというような疾患、日常的な軽微な不調などの解消の為に主に東洋医学的知見から薬や薬膳食材、薬草茶、鍼やお灸などの手技を提供しております。